さくらんぼのlambda日記

lambdaちっくなことからゲーム開発までいろいろ書きます。

lispbuilder-sdlのインストール(CLISP編)

続いてCLISPの場合について説明します。
CLISPではSBCLと違って若干手間がかかります。

ASDFのインストール

CLISPではSBCLで標準添付のASDFというシステムが利用できないのでインストールします。ASDFCommon Lispではデファクトスタンダートといって良いライブラリなどの定義/読み込みのためのシステムです。

上記ファイルをDLし、CLISPをインストールしたディレクトリの下にsiteフォルダを作成しコピーして下さい。

lispbuilder-sdlのダウンロード

まずは、lispbuilder-sdlの公式サイト(http://code.google.com/p/lispbuilder/)から、バイナリをDLします。
このリスト(http://code.google.com/p/lispbuilder/downloads/list)から以下の10個(!)のファイルをDLして下さい。

  • win32-lispbuilder-sdl-gfx-binaries-2.0.13.tgz
  • win32-lispbuilder-sdl-ttf-binaries-2.0.9.tgz
  • win32-lispbuilder-sdl-mixer-binaries-1.2.11.tgz
  • win32-lispbuilder-sdl-image-binaries-1.2.10.tgz
  • win32-lispbuilder-sdl-binaries-1.2.14.tgz
  • lispbuilder-sdl-ttf-0.3.0.tgz
  • lispbuilder-sdl-mixer-0.4.tgz
  • lispbuilder-sdl-image-0.5.0.tgz
  • lispbuilder-sdl-gfx-0.7.0.tgz
  • lispbuilder-sdl-0.9.8.1.tgz

lispbuilder-sdlのインストール

ASDFをコピーしたsiteディレクトリにDLしてきたlispbuilder-sdl関連のファイルを全て展開します。
展開途中に同じファイルが存在するため、上書きするかなど聞かれると思いますが、全て上書きしてしまって問題ありません。

lispbuilder-sdlにパスを通す

CLISPからlispbuilder-sdlが認識出来るように設定ファイルを作成します。
ホームディレクトリに.clisprcというファイルを作成し、以下のように記述して下さい。

;; [CLISP]はCLISPをインストールしたディレクトリ
(load (compile-file "[CLISP]\\site\\asdf.lisp"))
(require :asdf)

(dolist (dir (directory "[CLISP]\\site\\*\\"))
  (pushnew dir asdf:*central-registry* :test #'equal))

;; load lispbuilder-sdl
(asdf:operate 'asdf:load-op :lispbuilder-sdl)
(asdf:operate 'asdf:load-op :lispbuilder-sdl-binaries)

なおホームディレクトリの位置が分からない場合は、clispを起動して以下の関数で確認できます。

> clisp
...
Welcome to GNU CLISP X.Y (YYYY-MM-DD) <http://clisp.cons.org/>
...
[1]> (user-homedir-pathname)
#P"C:\\Documents and Settings\\Your Name\\"

CFFIと関連ファイルのインストール

lispbuilder-sdlが利用するCFFIと関連ファイルをインストールしておく必要があります。

上記ファイルをDLし、CLISP直下のsiteディレクトリに展開して下さい。

これでインストール作業は完了です。

lispbuilder-sdlの動作確認

SBCLの場合と同様にCLISPを起動して

(asdf:operate 'asdf:load-op :lispbuilder-sdl-examples)
(sdl-examples:mandelbrot)

とすることで動作確認することが出来ます。